今、母と向き合う愛おしい時間

映画『母よ、』

　カンヌ、ヴェネツィア、ベルリンの世界3大映画祭で受賞に輝く巨匠ナンニ・モレッティ監督の最新作『母よ、』が4月23日（土）よりシネ・リーブル神戸にて公開される。イタリアが抱える深刻な社会情勢などを背景に描きながらも登場人物それぞれを愛嬌たっぷりに、人間の愛すべき部分を絶妙なユーモアと共に描く。

＜ストーリー＞
女性映画監督のマルゲリータ（マルゲリータ・ブイ）は、恋人と別れたばかりで離婚した夫との娘は反抗期の真っただ中、新作映画の撮影も思うように進まず、何もかもが上手くいかない。そして一番心配なのは、兄のジョヴァンニ（ナンニ・モレッティ）と共に世話している入院中の母アーダ（ジュリア・ラッツァリーニ）のことだった。アメリカから到着した主演俳優のバリー（ジョン・タトゥーロ）が撮影に加わるが、気性が激しく自己主張が強いという共通点を持つマルゲリータとバリーは、現場で何かと言い争いになってしまう。そんな中、母が余命わずかだと宣告される…。

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