愛を知る前に、自由を奪われた—

映画『禁じられた歌声』

　世界遺産にも登録されている古都ティンブクトゥの美しい砂の街を舞台に少女トヤの目を通して描かれる叙事詩『禁じられた歌声』が4月30日（土）から5月13日（金）まで、元町映画館（神戸市中央区）にて上映される。本作は、昨年フランスで最高の栄誉とされるセザール賞で最優秀作品賞をはじめ7部門を独占し、アカデミー賞外国映画賞にもノミネートされた。

＜ストーリー＞
古都からほど近いニジェール川のほとりの砂丘地帯で、少女トヤは、父キダン（イブラヒム・アメド・アカ・ピノ）、母のサティマ（トゥルゥ・キキ）、牛飼いの孤児イサンと貧しいながらも幸せな生活を送っていた。しかし、街はいつしかイスラム過激派のジハーディスト（聖戦戦士）に占拠され、兵士たちが作り上げた法によって歌やサッカー、そして笑い声でさえも違法となり、住民たちは恐怖に支配されていく。影のように潜みながら生きていく者がいる一方で、尊厳をもってささやかな抵抗を試みるものもいたが、悲劇と不条理な懲罰が繰り返されていく。そんな中、トヤの家族にも暗い影が少しずつ忍び寄っていた…。

【関連イベント『禁じられた歌声』で禁じられた音楽とは？～トークとミニ・ライブ～】
日時 4月23日（土）16:00～18:00
会場 Cafe Kollere （カフェ コレリ）
料金 2000円（1ドリンク付）
予約・お問い合わせ cafekollere@yahoo.co.jp　（定員20人）
詳細 Facebook

【元町映画館にてスペシャルトークショー 開催】
日時 5月1日（日）11:50の回上映終了後
会場 元町映画館2F
内容 「禁じられた歌声、抵抗する歌声～「アラブの春」からISまで」
ゲスト 中町信孝さん（甲南大学文学部教授）
※当日映画を観られた方対象、参加無料

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