人を好きになるということは、愉しいことでございます。

映画『蜜のあわれ』

　昭和の文豪・室生犀星が自身を投影しているともいわれている老作家と、変幻自在の金魚の姿を持つ少女・赤子との無邪気でエロティックな触れ合いを描いた幻想的な文学ドラマ『蜜のあわれ』が4月9日（土）に公開される。

＜ストーリー＞
自分のことを「あたい」と呼び、丸いお尻と愛嬌のある顔が愛くるしい赤子（二階堂ふみ）は、「おじさま」と呼ぶ老作家（大杉漣）と一緒に暮らしている。かなりきわどいエロティックな会話を繰り返し、夜は身体をぴったりとくっ付けて一緒に眠るふたり。 しかし、赤子は普通の女とは何かが違う…。普通の人間には彼女の正体がわからなかったが、野良猫には正体がばれてしまう。彼女はある時は女（ひと）、ある時は尾ひれをひらひらさせる真っ赤な金魚だったのだ。 そんなある時、老作家への愛を募らせこの世へと蘇った幽霊のゆり子（真木よう子）が現れる。 老作家の友人・芥川龍之介（高良健吾）と金魚売りの男（永瀬正敏）が3人の行方を密かに見守る中、ある事件が起きる—。

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