映画『歴史の授業』『アンティゴネー』を上映

『ストローブ＝ユイレによるブレヒト映画』神戸市長田区

　「ブレヒト主義者」を自称していたストローブ＝ユイレが、ブレヒトのテクストを用いて製作した『歴史の授業』、『アンティゴネー』を上映する『ストローブ＝ユイレによるブレヒト映画』が、神戸映画資料館（神戸市長田区）にて開催される。期間は、8月14日（金）から16日（日）の3日間。

　『歴史の授業』は、ベルトルト・ブレヒトの未完の小説『ユリウス・カエサル氏の商売』を基にローマの古代と現代を交差させた“エッセイ風劇映画”で、カエサルの死後40年目にして伝記を執筆しようとする歴史家青年の前で、生前のカエサルを知る者たちの証言が世紀の英雄の真実の姿を次第に浮き彫りにしてゆく。2作品目となる『アンティゴネー』は、ソフォクレス作の古典ギリシャ悲劇をヘルダーリンがドイツ語に翻訳した草稿を基に、ブレヒトが大胆に加筆改稿した戯曲を映画化した。

　また8月16日（日）には、ドイツ映画研究家・渋谷哲也さんによるレクチャー『時空を超えるブレヒトの旅』を実施する（参加無料）。

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