コンクリートの防潮堤に囲われた未来をぶち壊せ！

映画『赤浜ロックンロール』

　山と川と地下水脈が育む豊かな海の町、岩手県大槌町（おおつちちょう）の赤浜で暮らす漁師を主人公に描いたドキュメンタリー作品『赤浜ロックンロール』が元町映画館（神戸市中央区）にて8月1日（土）より上映される。期間は、8月14日（金）まで。

　また8月2日（日）、同館では小西晴子監督によるトークショーを開催する。

＜ストーリー＞
ひょっこりひょうたん島のモデルの島とも言われ、弁天様を祀る蓬莱島（ほうらいじま）が浮かぶ町・岩手県大槌町の赤浜。そこで生まれたロックを愛する漁師・阿部力（つとむ）は「漁師は水揚げしてなんぼ」と、海で体をはってきた。2011年の東日本大震災で町を「土色の壁のような波」が襲った。最大22ｍの津波と火災により、死者・不明者1280余人、町の85%が喪失。半年後、国と県は、５階建てビルと同じ、14.5mの高さの巨大防潮堤で海岸線を囲う復興計画を決める。そんな中、赤浜の住民は「海が見えねえじゃねぇか！」と巨大防潮堤に反対の声をあげる。「人間が作ったものは壊れる」津波で家族を亡くした“赤浜の復興を考える会”会長の川口博美は国の提案を拒否。「自然をないがしろにして復興はない」と訴えた阿部は、手間ひまかけて育てたワカメ、昆布、ホヤ、牡蠣を消費者に届けることに心血を注ぐ—。

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