その悦びを、あなたはまだ知らない。

『毛皮のヴィーナス』

　19世紀オーストリアの小説家レオポルド・フォン・ザッヘル＝マゾッホの自伝的小説「毛皮を着たヴィーナス」をもとにした戯曲を映画化した『毛皮のヴィーナス』が12月20日(土)に公開される。
　ある舞台に向けオーディションを開いていた演出家のトマ（マチュー・アマルリック）のもとに遅刻してきた無名の女優ワンダ（エマニュエル・セニエ）。強引にオーディションを懇願し、トマは渋々彼女の演技を見ることになったが、ステージに上がったワンダは役を深く理解し、セリフも完璧だった。見下していたトマも次第にひきつけられていき、次第に役を超えて、ワンダに身も心も支配されることに心酔していく…。

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