ー本作で演技初挑戦だったとのですが、いかがでしたか？

声優のお仕事の時はアフレコなので、単純にカメラで撮られて見られているのが恥ずかしかったですね。撮影自体はスムーズに終えられたので良かったです。

ー主題歌も担当されたんですよね？

主題歌を担当させていただけると聞いた時は、率直に嬉しかったです。映画のように思春期を思い出せるような曲を作りたいなと思い、人を好きになった時の一番ワクワク・ドキドキしている気持ちを意識して作りました。映画にピッタリ寄り添えるような楽曲が作れたので良かったなと思います。

ー『思春期ごっこ』は特にどんな方に観てほしいですか？

大人になるにつれて忘れがちになってしまうと思うんですけど、誰もが一度は体験する「思春期」をテーマにした作品なんですね。すごく繊細に描かれているのに、切なかったりとかそういうリアルな気持ちが表現されているので、この物語と同じ経験をしていなくてもどこかチクッと刺さるところや何か感じるところがあると思います。今、思春期の世代の方はもちろんなんですけど、大人の方にも昔を懐かしむような感じで観ていただきたいですね。

ータカオユキさんは、兵庫県ご出身なんですよね？

そうなんです！中・高生の時によく三宮や西宮北口で遊んでいました。今は東京に住んでいて、年末年始とかにしか帰ってこれないんですけど、帰ってきた時は地元の友達と遊んだり実家でゆっくりしたりしています。

ー声優のお仕事をされる上で関西弁を標準語に直すのは苦労されませんでしたか？

大変でしたね。イントネーションも全然違うので、「これが関西弁なんだ」と自分で気づいていないところを直すのに苦労しました。でも逆に、関西弁を活かしたキャラクターを演じてみたいなとも思いますね。

ー歌手として活躍されているユニット名「みみめめMIMI」の由来は何ですか？

イラストレーターのちゃもーいという女の子と２人でのユニットなんですけど、歌詞やメロディだけでなく、ミュージックビデオなどを通して耳と目に届けられる、“視聴覚ユニット”として活動しようと「みみめめMIMI」にしました。元々作詞、作曲をしていたんですけど、ちゃもーいと組むことでもっと面白いことができるんじゃないかと思ったことが結成のきっかけでした。

ー「みみめめMIMI」として活動するにあたって心がけていることはありますか？

“ドキドキ・ワクワクすること”ですね。「みみめめ会議」というのを毎週2人でやっていて、「次はこんなことをやりたいね」って話し合うんですけど、ワクワクすることを最優先に考えるようにしていますね。考え込んで作りあげるよりも、直感的なワクワクを大事にしています。そこは、曲作りの時も同じで、途中で「これワクワクしないな」と思ったらポイって捨てちゃいます（笑）。

ー6月に行われたワンマンライブで初めて顔出しされたということですが、反響は大きかったですか？

初めて顔を出すということで不安もあったんですけど、思った以上に皆さんが喜んでくださったのですごく嬉しかったです。今までは画面を通して届けていたので、どこか想像の中での活動のようなところがあったんですね。でも、ライブを行ったことでその画面の中の世界観がライブで作れて、目の前にはお客さんがいて、初めてリアリティを感じられて。顔出しする前よりも「みみめめMIMI」としての決意が固まったというか…。今まで以上にもっと届けたい！という気持ちが大きくなりました。

ー今後の目標を教えてください。

声優としての目標は、一番はたくさんの人に声を覚えてもらうことですね。『名探偵コナン』のコナン役や『忍たま乱太郎』の乱太郎役を演じている高山みなみさんに憧れて声優を目指したので、女性だけど少年役などもこなせる声優になりたいです。「みみめめMIMI」としての目標は、歌うだけではなく音楽・アート・ファッションなどいろいろなことを通して、耳と目でドキドキ・ワクワク楽しんでもらえるような存在になれればいいなと思います。「みみめめMIMI」という一つのカテゴリーになるぐらいのイメージで活動の幅を広げていきたいです。そのエンターテインメント性を追求していきたいですね。

ー最後にメッセージをお願いします。

『思春期ごっこ』は思春期の時に感じた、人を好きになる純粋な気持ちを思い出せるステキな映画になっていますので、皆さんぜひ観てください。私は神戸で夢を持って、路上ライブをしたりオーディションに100回ぐらい落ちたり、苦しい時期をここ神戸で過ごしてきたので、もっと大きくなって神戸に恩返しができればいいなと思っています！