シャープなモノクロ映像とジャズが紡ぐ、ツイてない青年ニコの一日。

映画「コーヒーをめぐる冒険」

　ベルリンの街をさまよう自堕落な青年の災難続きの1日をモノクロ映像で描き、新人監督ヤン・オーレ・ゲル スターの長編デビュー作「コーヒーをめぐる冒険」が、4月12日から25日まで神戸アートビレッジセンターにて上映される。
　映画のもうひとつの主役はベルリン。街のシンボルでもあるテレビ塔、かつて東西を隔てたフリードリヒ通り駅と壁跡、サブカルチャーの聖地“タヘレス”。そこかしこに歴史が生き、過去と現在が交錯する、真実のベルリンをニコとともに体感できる。人生で少し立ち止まりたくなった時、様々な人と出遭い、喜び、傷つき、戸惑いながらも、次の道へとつづく扉を見つける。少し苦いけれど心を温めてくれる、一杯のコーヒーのような物語。

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