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「人に傷つき、人に助けられ…そういう映画です」

佐藤浩市、本田翼が登壇 映画『起終点駅 ターミナル』舞台挨拶 

 ベストセラー作家・桜木柴乃の代表作ともいえる同名小説を映画化した『起終点駅 ターミナル』の舞台挨拶が10月5日(月)に梅田ブルク7(大阪市北区)で行われ、佐藤浩市さんと本田翼さんが登壇した。

 『起終点駅 ターミナル』は、人生の終わりへと向かっていたはずの男と女が出会い、孤独を分かち合い、そして再びそれぞれの人生の一歩を歩きはじめる感動の物語。北海道・釧路(くしろ)の美しく悲しく力強い情景とともに、男女2人の楔(くさび)が解かれ旅立つ姿が描かれる。同作は、10月22日(木)より開催される第28回東京国際映画祭のクロージング作品としても上映される。

 本田さんは佐藤さんとの共演について問われると「いや〜もう嬉しかったですね。日本を代表する俳優さんですから!このチャンスを逃したら一生共演できないかもしれないと思いまして…」と感無量な面持ち。佐藤さんも「期待半分、不安半分で撮影に入ったんですけど、何日かご一緒して『あ、この子で良かったんだな』と確信しました」と話した。

 佐藤さんは「観ていただいて皆さんが人との関わり方について、どう考えていただけるか。人に傷つき、人に助けられ…そういう映画です」とコメントし、本田さんは「特に私と同世代の方に、もっと日本映画を観ていただだきたいので、この作品も観てもらえたら嬉しいです」と笑顔で締めくくった。

 『起終点駅 ターミナル』は、11月7日(土)より全国にて公開される。

映画『起終点駅 ターミナル』舞台挨拶

—本田さん、佐藤さんと共演してみていかがでしたか?

【本田】いや〜もう嬉しかったですね。日本を代表する俳優さんですから!(会場笑)こんな機会はめったにないと思いますし、緊張はもちろんあったんですけど、このチャンスを逃したら一生共演できないかもしれないと思いまして…「ぜひ」とお受けしました。

—佐藤さんは、いかがでしたか?

【佐藤】彼女とは、すれ違うぐらいのシーンで以前ご一緒して。ご一緒というほどでもないんですが(笑)。彼女は今まで等身大というか、明るい役柄ばかり演じられていたので、今回のこういう役はどうやってやるんだろうなって思っていました。期待半分、不安半分で撮影に入ったんですけど、何日かご一緒して「あ、この子で良かったんだな」と確信しました。それは、映画を観ていただけば分かると思います。

—撮影前のリハーサルもたくさん重ねられたとお聞きしました。

【本田】台本の読み合わせとか、セリフを読みながら実際に動いてみたりとかですね。あとは、私が演じる椎名敦子という女の子について話合って、「どんな女の子にしていこうか」という役作りもしていきました。
【佐藤】撮影を始める2日くらい前に稽古をしたんです。この作品は出役が少ないので、ほどんどが彼女との絡みのシーンになっています。出会いも決して良い出会い方ではないので、その2人がどういう風になっていくか。心の機微というか…それをどういう風に図るかですね。(本田さんに向かって)ほぼ全部立ったか?
【本田】はい…?
【佐藤】全シーン立ったか?
【本田】ぜんしんたったか…?(会場笑)
【佐藤】全シーン稽古したか?って!(笑)
【本田】あぁ!そういうことですね!失礼しました!立ち稽古ということですね。ほぼ全部のシーンを稽古しました!(笑)
【佐藤】実際に撮影が始まって、順を追っていくと彼女の表情というか、細かいニュアンスが変わってきて。役になりきるとかそういうことではなくて、彼女が演じる役と敦子が僕自身から見ていい感じにシンクロしていきましたね。

—本田さん、撮影の際に佐藤さんからのアドバイスなどはあったんですか?

【本田】敦子の出身である厚岸(あっけし)町で撮影している時に、「自分(敦子)の生まれた町なんだから見てきなさい」というアドバイスをいただきました。「こういう町で育った敦子は、こういう風に過ごしていたんだろうなぁ」と思いを馳せながら町をまわりました。
【佐藤】なかなか、自分の演じる役の育った場所に立てるということはないわけじゃないですか。今回は、たまたま近くでの撮影があったので、それはやっぱり見て感じるものがあったらいいなと思って。それがどう芝居に影響するか、しないかとかではなくて、そういうことは大事じゃないのかなと思いました。

—台本を読んだ時と実際に演じてみた時では、変化はありましたか?

【佐藤】そうですね、当然映画化する際は映画的な肉付けもありますし、二次元から三次元に変わる時には化学反応があるわけで。果たして「映画の中で言っているセリフが彼の本音なのか」などを常に考えて、日々現場で話し合いながら撮影していました。やはり人って、叶わないことを言ってしまうこともある…。今回の映画は説明がすごく少ないんです。作品にする時に心情を全てセリフにしてしまったりすることも多いんだけど、この作品はあまりそういうことがないので。心の動き方などはご覧いただく皆さんの経験値などをふまえながら考えていただきたいですね。

—北海道・釧路(くしろ)で1ヶ月間、撮影されたとお聞きしました。

【佐藤】僕で1ヶ月ぐらいでしたね。僕は長期ロケがある時は絶対家に帰らないんです。休みとか撮影の合間は、自分が通える店を探したりして。今回は尾野真千子さん演じる女性が営むスナックという設定でお借りしていたお店があって、お世話になっていたのでよくお酒を飲みに行っていましたね。

—映画の中では、佐藤さん演じる鷲田が作っているという設定で料理がたくさん登場しますが、実際に佐藤さんが作られていたんですか?

【佐藤】彼女(敦子)にちょっとした経緯から料理を振る舞うことになるんですが、僕(鷲田)が料理を作ることは、映画の中で大きなポイントになっています。撮影前に「いいよ、俺が作るよ」って言って。「ザンギ」って分かりますかね?北海道でいう、下味をしっかりつけた鶏の唐揚げのことなんですけど、下味を付けるところから自分でやって「これも入れてみたら面白いんじゃないか」とか考えて作りました。そのシーンを撮影する前日に作って、セットの冷蔵庫に入れて一晩寝かせて、そのシーンの前に揚げて。そして、そのシーンで彼女に食べてもらいました。

—本田さん、佐藤さんお手製のザンギ、お味はいかがでしたか?

【本田】美味しかったです!
【佐藤】まずいって言えないよね(笑)。10個ぐらい食べてたよね?
【本田】そうですね、10個は食べました!太っちゃうな〜とか思いながら食べちゃいましたね(笑)。佐藤さんが作ってくださったというだけでもう、本当に嬉しくて嬉しくて。食べると本当に美味しくて。もう幸せでした!

—佐藤さんは普段からお料理はされるんですか?

【佐藤】若いころから嫌いじゃなかったですね。今でも家族がいない時は、酒のあてとかを自分で作ります。

—この作品は、第28回東京国際映画祭のクロージング作品として選ばれたということですが。

【佐藤】日本映画らしい日本映画を、という方針の中でこの映画をチョイスしてくださったと思います。もちろん光栄なことですし、大変ありがたいことだと思っております。

—では最後に一言お願いします。

【本田】あまり話してしまうとネタバレになってしまうので、何を言おうかな〜と思っていたのですが…日本の映画をもっと好きになっていただけたらなと思います。特に、私と同世代の方にもっともっと日本映画を観ていただだきたいので、この作品も観てもらえたら嬉しいです。
【佐藤】いろんなことを言い過ぎたな、と思っていますが…(笑)。いろいろ説明するのも何なので、観ていただいて皆さんが人との関わり方について、どう考えていただけるか。人に傷つき、人に助けられ…そういう映画です。もし、ご覧になって良い意味での重さが胸にズンときたなっという方はぜひこの映画のこと喧伝してやってください。よろしくお願いします。

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Kiss PRESS編集部:松田

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