重さ4トンの巨大綱引きは圧巻

700年以上続く伝統行事『湯村温泉祭り』　美方郡

　美方郡新温泉町湯地区で6月5日、『湯村温泉祭り』が今年も開催される。700年以上続く伝統行事で、湯村温泉の開祖・慈覚大師を偲ぶとともに、子どもたちの健やかな成長を祈願する。

　菖蒲を編み込んだ長さ100メートル、直径約50センチ、重さ4トンの大綱を引いて勝運を占う「菖蒲綱引き（しょうぶつなひき）」は圧巻で、同祭りの名物と謳われている。菖蒲綱作りは、祭りの前日である6月4日の10時から温泉小学校の校庭で実施。綱引き・綱作りともに観光客も参加することができ、地元住民と一体となって祭りを盛り上げる。

　そのほか、正福寺から薬師堂までを練り歩く「稚児行列」や、新温泉町湯地区内をめぐる「子ども樽みこし」、歌謡ショーをはじめとした各種ステージイベントなども開催。また、夢千代像から繁栄橋までの町道には多数の屋台が立ち並ぶ。さらに、14時からは「菖蒲酒（しょうぶざけ）鏡開き」が行われ、邪気を払い疫病を除く縁起の良い植物とされる菖蒲の葉を浸した菖蒲酒が振る舞われる。

詳細情報