街の魅力発信を主眼に協賛イベントも

『第21回 神戸ルミナリエ』　神戸市中央区

　阪神・淡路大震災への鎮魂の思いを込めた『第21回 神戸ルミナリエ』が12 月4日～13日、神戸・旧居留地と東遊園地で行われる。今年は主会場となる東遊園地では、県内の企業11社が協賛する「踊る!KOBE光のファウンテン（噴水）」なども実施し、神戸エリアへの集客を目指す。

　大震災の起こった1995年に初めて開催された「神戸ルミナリエ」は、犠牲者を悼み、都市の復興・再生への夢と希望を託すイベントとしてスタート。以来、震災の記憶を語り継ぐとともに神戸の希望を象徴する冬の行事として定着し、昨年は約344万人が訪れた。

　「心の中の神戸」を作品テーマとして実施される今回の「神戸ルミナリエ」は、旧居留地・京町筋をスタート地点として巨大な電飾「フロントーネ」から始まり、新たに設けられる屋根つきの回廊「ゴレリアコペルタ」から「ガレリア」へと約16メートルの光のトンネルが展開される。すべての作品にLED（発光ダイオード）を使用するため、前方を含め4方向から鮮やかな輝きに包まれるという。東遊園地では鎮魂の場となる王冠状の「スパッリエーラ（光の壁掛け）」に加え、音楽に合わせてイルミネーションが点滅するショーや、ジャズ、フルートなどの演奏が披露されるステージを南側噴水広場に設置。UCC上島珈琲や、洋菓子ブランドを展開するシュゼットをはじめ地元の食品会社を中心に、温かい飲み物や食べ物の販売もある。冬の神戸経済の活性化を担う観光イベントとして、賑わいづくりに工夫を凝らす。

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