絵本の世界で癒しのひとときを

『2015 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』　西宮市

　世界的な絵本原画コンクールの入選作が一堂に会する『2015 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』が8月22日、西宮市大谷美術館（同市中浜町）で始まる。9月27日まで。

　世界で唯一、子ども向け専門の本の国際見本市として毎年イースターシーズンに開催される「ボローニャ・ブックフェア」では、同時に絵本原画のコンクールも実施。5枚1組にしたイラストを用意すればプロ・アマ問わず誰でも応募できる公募展で、世界各地から多くのイラストレーターがエントリーし、すでに絵本として発表された作品も未発表作品もすべて平等に審査されるという。

　今年は約3000の応募の中から、日本人10人を含む24カ国76作家が入選を果たし、同展ではそのすべてを紹介。フリーのイラストレーターとして活動し、淡い色使いの優しい作風が特徴の渡邊智子さんが手がけた「どこ？どこ？」や、イソップ物語から20篇を紹介する絵本「イソップ物語」などで知られるイタリア人作家シモーネ・レアさんの「風船屋さん」など、世界の絵本の新鮮な動向を体感できる。

　また特別展示として、昨年「第5回ボローニャ出版賞」を受賞したポルトガルのイラストレーターのカタリーナ・ソブラルさんの受賞記念絵本「人魚と恋をした巨人たち」の全原画20点と、これまで出版された絵本のなかから23点も合わせて紹介される。

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