シャッター通りに賑わいを 「朝市」で商店街に活気取り戻す

「朝ごぱん市’06」　高砂市

　空き店舗が目立つ高砂銀座商店街をコミュニケーションエリアとして再出発させようと、同商店街と20代～30代のボランティア団体「朝市たのしみ隊」が今年7月に始めたマーケットイベント「朝ごぱん市」が注目を集めている。

　毎月第3土曜日に定期開催されている同イベントでは、近隣で飲食店を営むオーナーが提供する朝食を味わえる「朝ごぱん食堂」と播州の瑞々しい魚や野菜、米などの特産品が販売される「朝市」、“風呂敷に包めるサイズ感”がコンセプトの手づくり雑貨を販売する「風呂敷マーケット」を同時に楽しめる。
　初回から夫婦で訪れているという加古川市の新谷直子さん（31）は、「友達の出店をきっかけに来場したが、楽しかったので毎回来ている。可愛い雑貨や美味しい食べ物など色々あるのが魅力」と笑顔を見せた。
　約160mのアーケード商店街に、約30ブースが出店。同市の名物「にくてん」に着想を得て考案されたという牛筋とコンニャクなどが入った「高砂とん汁」や手打ちそばなどの飲食ブースのほか、手作り雑貨などバラエティに富んだ商品が並ぶ。
　同商店街会長の木村重夫さん（62）は、「シャッター通りに人の流れを作ることで、将来的には空き店舗を減らす取り組みに繋げたい。地元の店を知ってもらうきっかけにもなれば」と展望を話していた。

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