アートで町おこし

「うちげぇのアートおおや」開催

　但馬地方の方言で “我が家のアート”と題された展示即売会「うちげぇのアートおおや」が6月28日より開催される。養父市大屋町在住のアート作家を中心として、それぞれが作る木彫や書道、絵画などの作品を楽しむことができる。来場者は、かつて養蚕農家だった古民家など3つの会場を徒歩で巡る。
イベント事務局長を務める近藤研秀さんは自身も書家として活動しており、今年19回目の開催となった同展の初開催当時を知る一人。「趣味としての作品作りではなく、作品を作ることで自分自身の人生を作ろうとしている人たちが参加して始まった」と当時を振り返る。当初は大屋町在住・在勤作家のみで企画されていた同展だが、今では半数近くが「大屋町で創作活動をしたい」と希望する作家たちによる出展だと言う。また、同展をきっかけとして活動拠点を実際に同町へと移したケースもある。「“アートで町を支えて行こう”という地域のバックアップもあり、今では町全体のイベントになった」と感慨を見せた。
観光客も含め例年2,000人近い来場者を地元住民が持て成す。会場周辺の地元農家などが飲食を中心とした屋台を出店し、あたたかみのある雰囲気の中で行われる恒例イベントだ。

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